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2024/04/24 16:32 |
演出家アンケート2006
『歌劇』9月号を買った。
去年も買ったし、年1回くらいは買っとこうと思って。
 「水サン、綺麗になったな~」
と、友達が感心しきりである。

表紙はともかく、今回おもしろかったのは『演出家アンケート2006』。
ということで感想を少し。

  
○ 宝塚の演出家になった理由
まずは、何ゆえこんな異世界の住人になったか?という質問だ。

木村信司:
「大学の就職課に募集が貼ってあったからです。製造業のコーナーに貼ってあったので、大道具か小道具を作る仕事だと思っていました」

・・・製造業て。
まあ間違いじゃないが。

はじめから演出家を狙っていたわけじゃないそうで、
正塚晴彦:
「人間何が幸いするかわからないが、今でもどこか後ろめたい。」

・・・試験、難しいらしいもんな。

石田昌也:
「毎月の給料、夏と冬のボーナス、健康保険・労災完備・阪急の通勤定期も支給。生活に不安が多すぎると「夢ある舞台」は作れません。」

・・・最後の一言がいかにもとってつけたように聞こえるな。
まあ、一番大事なことだもんな。

小柳奈穂子:
「(実は、就職氷河期で、芝居で、給料がもらえて、実家を出るのにちょうど良かったという理由もアリ)」

・・・素直でよろしいかと。

植田景子:
「10歳で宝塚歌劇を知ってファンになり、中学生位から見よう見まねで脚本を書くようになりました」

・・・すごい子供やな!


○ 演出家としてのモットー

小池修一郎:
昔「初めて観る人に取っても面白いか?」。
今「(加えて)何年も観てる人に取っても面白いか?」。

・・・ありがとう、私らのこと、覚えててくれて。

石田昌也:
伝統の継承とタブーへの挑戦。番犬でありつつ、飼い慣らされ過ぎずに…。

・・・チャレンジャーにして矛盾の権化・石田昌也。
お手柔らかに、ひとつ。


○ 最近、感動したこと

三木章雄:
「救急車を呼んだら5分で来た。死ななくて良かった。」

・・・そりゃーよかった!
長生きしてください。

大野拓史:
「短く鋏を入れられた「花の道」 の藤が、それでも僅かに、花を咲かせていました」

・・・好きだもんねえ、藤の花。

児玉明子:
「自分の長年の悪い習慣がなくなりつつある事。」

・・・どんな習慣なのか聞いてみたい。


○ ファンへ一言
これ、メインね。
宝塚ファンという生物は(もちろん私も含めて)生徒に甘く演出家に辛い。
彼らは何を言ってくるのか?

谷 正純:
「愛は人を育み、溺愛は人を滅す

・・・ほどほどにしてよ!と。

荻田浩一:
「誰の主演、誰の作品によらず、末永く宝塚全体を愛して下さいますよう」

・・・誰の作品によらず。そういう彼は、一番人気の演出家。

岡田敬二:
「宝塚のフアンの方達はとても寛容だと、いつも感激しています。」

・・・いつまでも寛容とは限らないぞ!

大野拓史:
「かろうじて未だ「きれいごと」を気に掛ける気風が残っています。なくしてしまうのは簡単なことですが、二度と元へは戻れません。劇団が何かを見失っていると思ったら、遠慮なさらず、諦めず、どうぞ声をお掛け下さい。」

・・・かろうじて、か。
遠慮なさらず諦めず、ファンは声をあげてもいいと、彼は言うのだ。
そうしなければ建前の美学すら失われるのだろうか。

小池修一郎:
「昔から、歌舞伎で 「あの人はあの頃が一番良かった」「あの人
の××を観ていないなんて語る資格無し」などと薀蓄を垂れる永きに亘るマニアックなファンを、「団菊爺い」と呼ぶそうです。誰もがとっつき易い宝塚は、観る人の全てが幕が降りた瞬間「あの人が良かった」「あの場面が面白かった」と語ることが出来、それこそが最大の楽しみとなります(かく申す私も、観客時代は完全にその一人でした)。誰もが、それぞれ「自分の宝塚」を思い描くことが許されるユートピアなのです。

・・・先生、長すぎです!
つまり、ファン暦の長いの短いのは関係ない。
オタクなファンが知ったかぶり言うて、ウザいねん!と。
おまえら少しは黙っとれ!と。(曲解)
小池氏の続き:
「どうぞ、他人の感想に惑わされず、ご自分の眼で確かめ、楽しみ、語って下さい。客席でご覧にならなければ、語ることも出来ないのです。」

ネットに惑わされたり、スカステのダイジェストだけ見てぶうぶう言うな、とにかく観てから文句を言えと。(曲解)

観すぎても、観てなくても、ファンはこうるさいものだと。
・・・悲しいかな、彼は正しい。

石田昌也:
「スタッフは生徒と違って、退団時に「歌劇誌」などに告知はされませんから、もし「最近イシダセンセの作品ないね?」と感じられたら、その時は多分・:定年、懲戒免職、懲役、誘拐、拉致、監禁、入院、または転職‥・とお考え下さいませ。」

・・・ひょっとして、次の仕事を物色中?

柴田侑宏:
「宝塚を支えて下さっているファンの方たちには、限りない感謝の念
を。私たちは作品を通して、さまざまに問いかけ、皆さんがそれを受け止めて下さり、考えたり感じたりして頂く、幸せな関係にあると思っています。」

・・・幸せな関係。良いですね。

植田紳爾:
「生徒のフアンではなく、宝塚のフアンになって欲しい。生徒を愛するのではなく、宝塚を愛して欲しい。」

・・・私達にとって、それがどれほど難しいことなのか。
なぜ難しいのか。
彼は知っているのだろうか。

酒井澄夫:
「生徒を愛して、舞台を愛して、宝塚を愛して下さい。」

・・・ええ、まあ。
できるだけ頑張りますワ。
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2006/09/09 17:46 | メディアと出版物

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