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2024/04/24 10:56 |
ベルばらが観たい
『ベルサイユのばら』。
・・・この響き。
甘ったるくてうんざりするような響き。
ごてごてしたドレスに金髪縦ロールのカツラ、
マッシュルームカットが無理ありすぎな子役に中性的な主人公、
セリフは古風で日本語が迷走、歌いだしたら
  「愛~愛~愛~」
これはギャグか。
濃くてきもちわるくてイロモノな宝塚歌劇の代表作、『ベルサイユのばら』。

 「また、やるんかい。
  原作は良いけど舞台も昔は良かったかもしれないけど
  21世紀のファンはついていけないよ。」
そう思ったのは2001年の再演のときだった。

あれから4年。
何が起こったのか。
今の私は『ベルばら』が観たい。

生身の人間の悩みを描いた作品、
平和への祈りをこめた作品、
センスがよくて外の世界に通用する作品・・・
時代が求めているのは、そんなタカラヅカなのだろうと思う。

もう少し若くて柔軟で、元気いっぱいだったら
こんな時代について行けたかもしれない。
もう少し元気だったら。

だけど私は疲れてしまった。
現実を忘れたいと思ったとき、現実から一番遠くにある世界、
それが「夢の世界のタカラヅカ」だったのだ。

夢の世界。
なんと甘ったるくて空々しい言葉だろう!
思わず寒気を覚えてしまう。
だけどその空々しい世界を平気な顔して見せてくれるのがタカラヅカじゃないか。
現実に疲れた私が望むのは、他所ではみられない夢だ。

だから私は『ベルばら』でいい。
好きな話じゃないけれど、あれは間違いなくタカラヅカだ。
どうしようもないほどタカラヅカだ。
ぼんやりと、へらへらと、友達みんなで『ベルばら』が観たい。
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2005/09/08 22:48 | 宝塚雑談

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